通っている英語塾が、リスニング聞いたりリーディング解いたりと一人でもできるようなことばかりでやめるべきか迷っています。始めて半年くらいなので、やめるのも中途半端だなと思ってしまいます。

その英語塾はすぐにやめた方がよいと思います。

自分で物足りないと感じているのなら、あまり役に立っていないのでしょう。そういう自分の感覚は大切です。今やめるのは中途半端だなどと考える必要はありません。このまま迷いを持ちながら続けも、時間がもったいないだけです。

お聞きした限りでは、その英語塾の教え方はよくありません。リスニングもリーディングも問題を解くだけというのは、よくある典型的なダメ授業です。おっしゃる通り、一人でもできることばかりで、これで力が伸びることはないでしょう。

リスニングは授業でやるものではない

リスニングは、そもそも授業でやるものではありません。

リスニング力をつけるには、「英語耳」を獲得しなければなりません。「英語耳」とは、日本人が日本語を苦も無く聞き取れるように英語が自然に聞き取れる力、地力のことです。これができていなければ、リスニングは小手先のテクニックで到底どうにかなるものではありません。

「英語耳」を作るには、15~20分の短時間でよいので、なるべく毎日英語を聞くことが必要です。英語耳を作るのには時間がかかり、地道な訓練が要求されます。

「英語耳」ができた上で、英語塾の授業で最後にリスニング問題を解いて、問題に慣れたり解法のテクニックを確認したりするのならよいでしょう。しかし、そうでなければ授業でリスニング問題を解いてもほとんど無駄になります。

「英語耳」の作り方

「英語耳」は、音読、リピーティング、オーバーラッピング、シャドウイングなどをすることによって作ることができます。このうち、音読とシャドウイングがとくに重要で、リピーティング、オーバーラッピングは最終的にシャドウイングに至る付属的なステップとなります。ただの「聞き流し」では不十分で、リーディングにおける「精読」のようにリスニングも「精聴」が必要です。

本来、このような正しいリスニングの学習方法を指導するのが英語塾の役目であるはずです。授業で少しばかり英語を聞いても、焼け石に水なのです。

リーディングは「精読」が必要

リーディング力を上げるには、詳しい解説をしてもらい英文を完全に理解することが絶対に必要です。つまり、「精読」をしなければなりません。

ただ読んで問題を解くだけでは文章の上っ面をなでるだけで、リーディング力の向上にはほとんど役立たちません。

英文を完全に理解する、「精読」するとは、次のようなことを意味します。

  1. 一つひとつのセンテンスを、文法、文構造、語彙、意味の点から正しくとらえる
  2. センテンスのつながり(流れ、文脈)を理解する
  3. 段落ごとの要旨をおさえる
  4. 段落間のつながり(論理展開)を確認する
  5. 最後に文章全体の要旨をまとめる

そして、精読によって完全に理解した英文を、頭で理解しただけでなく自分の中にしっかりと刷り込む作業が必要です。それが音読です。音読を何度も繰り返すことによって、英文が自分の内部に染み込んでいきます。

このような、自分一人ではなかなかできないリーディング学習、あるいはリスニング学習を、プロ英語教師の指導によってアシストしてもらえるのが英語塾に行く意義です。もしそのような指導が受けられないのであれば、英語塾へ行く意味がありません。

ぜひ、正しい英語指導をしてくれる英語塾、自分が納得のいく教え方をしてくれる英語塾で学んでください。

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