英語塾に通っても、他の教科の勉強のためにもう一つ塾へ通わないといけないと思います。英語だけ英語塾に通うメリットはありますか?
あります。英語塾は、英語に特化した専門塾です。英語に精通したプロの英語教師が教えていることが多く、ほかでは学べないことが学べるはずです。
英語を特に力を入れて勉強したい人にとって、通う価値があると言えます。
英語だけ英語塾に通うメリットのある、いくつかのケースをあげてみます。
1.英語をもっと深く学びたい場合
英語塾は英語だけにフォーカスした専門塾なので、複数教科を教える学習塾・予備校より英語指導では優れていて、より深く本質的な英語指導が受けられることが期待できます。
それに対して3教科、5教科がセットになっているような一般的な学習塾は、学校の教科全体の内申点を上げることが目的です。英語1教科の指導にかけられる時間も限られ、したがって学校のテストで点を取るための表面的な英語指導になりがちです。
学校や学習塾・予備校の英語指導では物足りず、もっと英語を深く学びたい人、どんどん先に進みたい人にとって、英語塾に通うことはメリットになるでしょう。
確かに、英語塾では英語1教科しか学べないので、別の塾にも通わなければならない場合があるでしょう。自分の状況をよく分析し、それに合わせて塾選びをする必要があります。
各教科を総合的にまんべんなく学びたいのなら、複数教科セットの学習塾・予備校が選択肢になります。
他教科の成績に問題がなく英語をもっと得意になりたいのであれば、英語塾だけに通って英語に注力するのもよいでしょう。
また、ワンストップですべて学べる学習塾・予備校より授業料は多少高くなりますが、英語は英語塾、数学は理数系科目の専門塾に通えば、英語も数学もより深い学習ができるかもしれません。
よくあるのが、全教科がセットになっていて、英語だけ英語塾で勉強したくても英語クラスの受講を外すことができないという学習塾です。
この場合、その学習塾の授業で分からないことを英語塾で補って学習してもよいし、その学習塾がたとえば文法中心に教えるのなら英語塾では読解やリスニングをメインに教わるという方法もあります。
いずれにしても、英語塾は英語が好きな人、興味がある人、もっと得意になりたい人にとって通うメリットが大きいので、ほかの教科との兼ね合いを考えた上で通うかどうか決めるとよいでしょう。
2.英語が苦手だけど分かるようになりたい場合
英語が分からなくなってしまった場合、苦手になってしまった場合も、英語塾に通うメリットがあります。
英語が分かるようになるには、つまずいたところから学び直しをしなければならず、そのためには個々に合わせて教えてくれる個別指導の英語塾を選ぶ必要があります。
複数教科指導の個別指導塾で英語を受講することもできますが、英語だけならば英語のプロ教師がいる英語塾の方がより良い指導を受けられるはずです。
3.英語4技能を学びたい場合
1.の「英語をもっと深く学びたい場合」と関連しますが、文法・読解に偏重したいわゆる「学校英語・受験英語」でなく、「使える英語」である英語4技能を学びたい場合も、英語塾に通うメリットがあります。
英語塾もさまざまで、「学校英語・受験英語」を学習塾・予備校よりもっと突き詰めて教えているようなところもあれば、まだ多くはないものの本格的に英語4技能を教えているところもあります。
「本物の英語」に興味があり英語4技能を身につけたいのであれば、そのような英語4技能指導型の英語塾を選ぶこともできます。
一般的な学習塾・予備校で本格的な英語4技能を学ぶことはいまのところ難しく、また英語4技能が身につけば受験でもさまざまな優遇が得られるので、そうした英語塾に通うことはメリットになります。